仮想ボリューム データストアの設定 : VVolデータストアのプロビジョニング


VVolデータストアのプロビジョニング
VASA Provider for ONTAPを使用して、仮想ボリューム(VVol)データストアを作成できます。VVol データストアのプロビジョニング ウィザードを使用して、エクスポート ポリシーやイニシエータ グループの作成、LUNのマッピングなど、ストレージ側で必要なセットアップ プロセスをすべて実行できます。
開始する前に 
ストレージ システムでONTAPが実行されている必要があります。
NetApp Interoperability Matrix Tool
バッキング ストレージとして使用するFlexVolは、ONTAP 9.3以降を実行している場合にのみVASA Providerダッシュボードに表示されます。
タスク概要 
設定するVVolデータストアは、アクティブまたはアクセス可能な状態である必要があります。ネットアップ ストレージ用のVVolデータストアの作成には、vCenter Server新しいデータストア ウィザードを使用しないでください。vCenter Server新しいデータストア ウィザードでは、VASA ProviderのVVol データストアのプロビジョニング ウィザードとは異なり、ストレージ側のセットアップ プロセスが実行されません。vCenter Server新しいデータストア ウィザードは、ストレージ用のストレージ コンテナと関連するストレージ オブジェクトを作成済みの場合にのみ使用します。
Storage Virtual Machine(SVM)のクレデンシャルを使用してVVolデータストアを作成することはできません。
この問題を回避するには、Virtual Storage Console(VSC)、VASA Provider、Storage Replication Adapter(SRA) for VMware vSphere導入およびセットアップ ガイドの仮想アプライアンスのトラブルシューティングに関するセクションを参照してください。
Virtual Storage Console、VASA Provider、Storage Replication Adapter 7.2 for VMware vSphere 導入およびセットアップ ガイド
VASA Providerでは、あるプロトコルを使用するデータストアでホストされる仮想マシンを別のプロトコルを使用するデータストアにクローニングすることができません。
手順 
1.
vSphere Web Client[ホーム]ページで、[ホストおよびクラスタ]をクリックします。
2.
ナビゲーション ペインで、データストアをプロビジョニングするデータセンターを右クリックし、[VASA Provider for ONTAP] > [VVol データストアのプロビジョニング]を選択します。
データストアを利用できるホストを、データセンター内のすべてのホスト、クラスタ内のすべてのホスト、または1台のホストから選択できます。
3.
VVol データストアのプロビジョニング ウィザードの各ページを設定し、データストアを作成します。
a.
[名前]ページ
新しいVVolデータストアの名前とプロトコルを指定します。新しいデータストアの説明を入力してプロトコルを選択することを推奨します。
b.
ストレージのプロビジョニング時にVVolデータストアで使用できるようにするプロファイルを選択します。複数のプロファイルを選択できます。
ストレージ機能プロファイルはVASA Provider GUIで作成できます。VASA Provider GUIには、VSC GUIからアクセスできます。
c.
ドロップダウン リストから、VVolデータストアを作成するストレージ システムおよびSVMを選択します。
この[ストレージ システム]リストには、前の画面で指定したストレージ機能プロファイルに一致するストレージ システムとSVMだけが表示されます。
このページには、使用できないストレージ システムの一覧と、それらに関連するエラーも表示されます。
d.
既存のFlexVolを使用する場合、使用するFlexVolを選択します。
e.
新しいFlexVolを作成する場合、[追加]ボタンをクリックし、新しいFlexVolの情報を指定する必要があります。ストレージ機能プロファイルで自動拡張機能が有効になっていない場合、ダイアログ ボックスの該当するセクションは無効になります。同じVVolデータストアのFlexVolは、すべて同じSVMのものでなければなりません。
FlexVolの作成後、[変更]ボタンを選択してFlexVolを編集することができます。必要に応じて、FlexVolを削除することもできます。
推奨事項:SAN VVolデータストアを使用する場合は、1つのFlexVolに格納する仮想マシンの数が30個以内になるように、必要な数のVVolデータストアをプロビジョニングすることを推奨します。これは、ONTAPでは、FlexVolあたりのLUN数に制限があるためです。1つの仮想マシンが使用するLUNの数は、ディスク数やSnapshotコピーの数などに基づいて決まります。NFS VVolデータストアにはこの制約はありません。
従来のデータストアに対して設定されたFlexVolを選択しないでください。
f.
特定のストレージ機能を指定していない仮想マシンに対して使用するストレージ機能プロファイルを選択する必要があります。この状況は、仮想マシンがデータストアに対して自動でプロビジョニングされた場合に発生します。vSphereで設定情報の格納に使用される設定VVol、オペレーティング システムの情報やユーザ ファイルを格納するデータVVol、およびスワップVVolが該当します。
g.
VVolデータストアに対して指定した情報を確認します。情報が正しいことを確認したら、次の手順に進みます。
情報が正しくない場合は、該当するページに戻って修正してから次の手順に進みます。
4.
[終了]をクリックします。
VVolデータストアが作成されます。vSphere Web Client[最近のタスク]タブにあるネットアップ データストアの割り当てタスクとネットアップ データストアのマウントタスクを確認することで、VVolデータストアのプロビジョニング プロセスのステータスを追跡できます。
タスクの結果  
OnCommand API Servicesを初めて登録した場合は、新しくプロビジョニングされたVVolデータストアのVASA Providerダッシュボードでパフォーマンス指標を取得する際に遅延(15~30分)が発生することがあります。
親トピック: 仮想ボリューム データストアの設定
前のトピック: データストアとストレージ機能プロファイルのマッピング
次のトピック: VVolデータストアへのストレージの追加